ひとと音・音楽    ひとと音・音楽    作業をもちいる療法の基礎 
     






手の範囲 

    
手はその細やかな動きと感覚、特に触覚機能において、人間と他の動物を大きく隔てる人間固有の道具です。
 
手と脳  

                   

 
  楽器を奏でるという音楽活動では、手の表現の何をもちいるのかにより、高次脳機能障害や感覚・運動系障害、中枢神経系の障害による運動機能の低下などの改善・回復を目的とするリハビリテーションを、音楽を楽しみながらおこなうことができ増す。

  ・手の運動機能の維持・回復
  ・手の感覚機能の維持・回復 
  ・身体の基本機能の維持・回復
  ・脳の機能の活性化
  ・情緒の安定、賦活
  ・他者や外界との関係
  ・自己表現・コミュニケーション
  ・身体像と身体自我の自覚と補強
 
手の働き(機能)  手は感覚機能
               操作機能
               表現機能
 
                 

 
  手はその細やかな動きとすぐれた触覚機能により、対象をつかみ(把持機能)、触って(接触機能)、その特性を知り(検知機能)、対象を操作し(操作機能)、関係を表したり保ったり(関係機能)、自分の思いを表す(表現機能)など、多様な機能をもっています。
 

                      

 
 手の使い方は手の機能と同一化し、自分の気持ちを表現するとともに、気持ちのコントロールにもなります。速度、運動、力は、「気持ちの強さ」、巧緻度は、「気持ちの細やかさ」、リズムは、「安心や快よさ」に関係します。 
 
 手の機能の発達

 

  手の基本的な機能は、把握反射に始まり、5歳頃には、速度は遅いがほぼ目的にかなった使用が可能になり、15歳くらいで、目的に沿った使用ができるようになります。

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