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「音楽療法の構造」に NMT「感覚運動領域」に | |||||||||||||||||
楽器と操作性 | |||||||||||||||||
楽器の演奏は、「弾く」「押す」「たたく」「振る」「つま弾く」など、素手で直接操作する場合と、バチやマレット、弓を使って「つま弾く」「たたく」「打ち合わす」「さする」など、間接的に操作する場合があります。 演奏技能としては、粗大運動なものから微細運動、複雑な操作性を必要とするものまであり、楽器の操作が手の機能と関連するため、楽器により自分の気持ちを表現するとともに、気持ちのコントロールにもなります。 楽器別性格診断が可能なのも、楽器の操作や音の特性が個人の相性と関係があるからでしょう。 療法という視点から、 打楽器は、 ・粗大運動による上肢の可動域、瞬発性 ・上腕と手首さらに指先までの柔軟性 の維持や回復、そして、 ・素手による触覚と、動きにともなう身体自我 ・奏法からくる発散 ・精神の安定と高揚 ・難しい奏法を必要としないことを活かしたノンバーバルコミュニケーション などの精神認知面への影響などが、心身のリハビリテーションに利用できます。 管楽器は、 呼気による奏法を活かし、 ・呼吸器官の強化 ・呼気吸気のコントロール などの心肺機能のリハビリテーションに適しています。 弦楽器は、 奏法に難易度の高いものが多く、奏法を療法として活用するには制限がありますが、 ・両手の協調動作 ・姿勢バランスのコントロール などの身体機能面、表現の豊かさと身体運動の関係を活かした ・情緒の投影と表現 には、他の楽器の追従を許さないものがあります。 楽器を操作する手の速度、運動の大小、力、巧緻性、リズムと情動には以下のような関係がある。 |
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楽器と身体 | |||||||||||||||||
演奏する者と楽器、結果としての音は、物理的な力学関係の中にあります。楽器は身体の動き(演奏のしかた)に応じて、身体の動きが激しければ激しく、強ければ大きく振動し、身体の動きを映し出すように音が出る。その音(振動)を身体で受けとめることで、新たな音の調整がなされます。この楽器と身体の物理的な関係が、情緒の投影と表現に大きく影響する。 | |||||||||||||||||
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