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音・音楽
  ひとは嬉しいときには、嬉しいという気持ちを表現する。苦しいとき、悲しいときには、苦しみや悲しみを癒し、乗り越えようとする。高ぶり、沈み、ゆらぐ気持ちの表現は、「からだのゆらぎ」、「こえのゆらぎ」として現れる。その高ぶり、沈みこみ、ゆらぐ気持ちを表す「ことば」が「うた」になり、「からだのゆらぎ」「こえのゆらぎ」がリズムとなって「おんがく」が生まれた。その気持ちのゆらぎに合わせるように、その気持ちのゆらぎを大きなうねりとするように、ひとは手を打ち鳴らし、足を踏み鳴らし、木や石をたたき、打ち合わせ、「楽器」が生まれた。それはひとが、こころ満ちたりた生活を求めて生みだした原初の「おんがく」、ひとにとってのルーツ音楽といえるものだろう。

 ひとは言語という意味伝達手段を身につける以前から、音とリズムやそれらにともなう音声(ことばの表情)、身体の動き(からだの表情)を通し、自らの「こころ」を表し、伝えてきた。この「こころの表し」は、伝える機能だけでなく、創る、楽しむ、癒すという大きな働きをする。音による「こころの表し」が音楽となり、喜びのときも悲しみのときも、私たちの思いを伝え、「こころの糧」としてすべてを包み込んでいる。

 音楽は、人々が自分の気持ちや見聞きした感動を伝え、創り、表す、人類の始原から営まれてきた創作、表現活動の一つです。あらゆる民族が言語をもっているように、それぞれの民族は固有の音楽行動・様式をもっている。それぞれの民族固有の音楽行動・様式は、民謡に象徴されるように、時代や地域におけるその民族の生活様式を反映したものである。
そして音楽の原初は、生老病死や労働や日々のくらしの苦しみを和らげ、祈りを助け、ことばに表しきれないさまざまな思いを表し、伝え、その中に喜びを生みだすものといえる。

 音楽を聴き、奏で、踊り、楽しむ、音やリズムや音楽に関連する諸活動には、病めるこころを癒し、身体や精神の基本的な機能を保ち回復する要素があります。療法として音や音楽をもちいるという視点から、ひとと音楽の関係に始まり、音や音楽をもちいる療法の治療構造、音楽の効用、適応と対象、プログラムの進め方などを紹介する
 書籍「ひとと音・音楽」より 詳細は「ひとと音・音楽」(青海社,2007)

 音楽の起源   :ひとの生活にとって音楽とは何だったのか? ひとと音楽の起源を問う
 生活と音楽   :宗教や労働にとって音楽は欠かせないものだった
 音楽療法の構造 :音楽を療法として用いるときに治療要素は何か
 表現様式と音楽 :身体表現,音楽,絵画,言語それぞれの表現様式と発達の関係
 効 用    
  :音楽の療法としての効用
 NMT       :神経学的とは何か,誤解と誤用を避けるために徹底分析
      2第11回日本音楽療法学会学術大会大会シンポジウム指定討論資料 ここをクリック
          ミュージック・ケア第17回全国研修(音・音楽-脳-身体)資料 ここをクリック

   * 音楽活動分析表 音楽療法評価リスト 音楽療法部門自己評価表
音・音楽に関連する講演資料

・作業(音・音楽)をもちいる療法の知クリック:湘南音楽療法研究会資料2018/3New
作業療法と音楽:宮城音楽療法研修会資料2015/11
脳・身体・音楽:宮城音楽療法研修会資料2014/9
認知症を生きる人を支える:宮城音楽療法研修会資料2014/9 2015年版は11月の研修後に
神経科学とリハビリテーション:2013年度音楽療法学会研修・講習会資料2014/ 
音・音楽-脳-身体:2013ミュージック・ケア研修資料2013/8
緩和ケアと音楽:音楽とリハビリテーション研究会第19回勉強会資料2013/ 7
リハビリテーションと音楽ミュージックケア第16回セミナー講演資料2012/8
作業療法と音楽:第3回音楽医療研究会のシンポジウムプレゼン資料 
音楽の魅力と連携への期待:音楽療法学会北海道支部教育講演資料2012/5
作業療法と音楽:上記を文字原稿にしたもの



 音・音楽に関連する総説,論文など
 
参詳細は「ひとと音・音楽」(青海社,2007)考  「作業療法と音楽」 ← クリックすると小論のPDF が読めます。
音楽もひとにとっては生活の営み、作業の一つ。作業療法は、生活機能に障害がある人に対し、もちいる作業や治療形態を、対象者の病状や障害の程度、回復状態、興味・関心、治療・援助目的に応じて組み替え、使い分けながら、急性期の病状安定から生活支援まで、一貫した治療・援助を行うシステムプログラム。作業療法の概要と、作業療法で音楽をどのようにとらえているのか、音楽の表現様式、音楽の起源、作業療法における利用と効用について述べたもの。